仕事が嫌な理由と嫌な職場の正体
はじめに
私が通っていた高校では毎週たくさんの週末課題が課され、月に一度髪型を点検されて、少しでも伸びていると週末に髪を切りに行き、再点検を受けなければなりませんでした。
また、1年生と2年生の3分の1は土曜日も授業で学校に行かされました。私は、片道1時間かけて通っていたのでとても辛かったです。
3年生になると多いときに週3日7時50分に学校に行き0時間目的な感じ授業をさせられました。土曜日の授業も2倍以上増えました。更に、3年生の夏休みと冬休みは学校でほとんど潰れました。冬休みは3日しかありませんでした。
平成の終わりにまだこんなことを学校はしていました。意味が分かりません。
私は精神をやられて自殺や失踪を考え、そのやり方をネットで調べたりもしました。かなり追い詰められていました。
私の場合は、学校でしたがそれ以外の場所でも当てはまると思います。
嫌な職場の正体
ブラック企業の特徴としてよく上げられるのはセクハラ、パワハラ、長時間労働当たりが有名でしょう。この3つが職場からなくなるのは大変望ましいです。
しかし、それだけではなく別にブラックではないんだけどなんとなく居心地が悪くて嫌な感じの職場はあります。
低賃金
成長の感覚がない
退屈な仕事
助けがない
裁量権の余地が少ない
周りからのプレッシャー
がなどが仕事場でのストレス要因となります。これらによって傷ついた精神を癒すのにはその日家に帰り休むだけでは全然足りないわけです。更なる時間が必要です。
そのような場所にいると頭痛、腹痛、睡眠障害、短気になります。強烈なストレスにさらされた人はタバコ、薬物、アルコール、不健康な食事に癒しを求める傾向が強くなります。
今回は裁量について触れていきます。
裁量権
裁量権がないというのはいきなり休日に職場に呼び出されたりだとか予定があるのに急に残業しろとか言われたり書類を明日までに仕上げろと言われるようなやつです。要するに仕事への自由度が低いというやつです。
誰だって上記のようなことを言われてやらされるのは嫌なものです。
学校で出される宿題もこれに該当すると見ていいでしょう。できませんと突き返すこともできませんし自分のペースでできないからです。締切も自分で設定できません。そしてできないと咎が待っています。
このような状態が慢性的に続くと人間は学習性無力感を味わうようになります。これは、自分の力でどうにもならないと分かれば、自分で何もしようとしなくなります。著しくストレスを抱え、最終的には心も体も壊れていきます。
嫌な理由
私を含め多くの人間は自分を平均以上だと思い込んでします。だから自分の指示のおかげで事はいい方向へ進むだろうと信じこみ、そして錯覚します。
そう思い込んだ人間が行動するとスベる事になります。
結果が良かろうと悪かろうと自分で刈った芝生は青いというわけです。悪くてもそこに目を向け学びたがりません。これで負のループが完成です。
人それぞれやり方は違うというのに自分のやり方を押し付けたがるのです。
自由を得ると
従業員の意欲がないのはその人に問題があるのではなくその周囲に問題があるのです。人は他人の失敗は人格が原因と考えたがります。
例えば在宅勤務に切り替えるだけでメリットはたくさんあります。普段よりも生産性、仕事絵の満足度、キャリアへの満足度、生活への満足度が大幅に増えます。病気の発症率も減ります。
これは、意思決定を細かく制御できるようになるからです。ただ言われてことをやるのは退屈だしストレスにもなるでしょう。
2020年4月現在のような緊急事態では例外として、できるだけ自分で決められる仕組みを整えてあげることが重要だと思います。
参考資料
https://www.apa.org/research/action/control
ジェフリー・フェファー 『ブラック職場があなたを殺す』(日本経済新聞出版社 2019年)