【いいことなしです】不正が強制される仕事は不安がヤバイ!
仕事をしなければ、賃金は得なれないので生きてはいけないわけです。
たとえそれが嫌な仕事であっても他に行く当てもない人は我慢するしかないです。仕事をすることは多くの人にとって大きな苦痛といえるでしょう。
そもそも、週五日の仕事はしんどいですし、できればもっと休みが欲しいです。一日八時間もできれば勘弁してほしいところです。
八時間って結構長いですから。八時間という長さは一日の三分の一の長さです。週五日働くなら在宅で一日四時間から五時間働くのが理想であり、小さな夢でもあります。
私の理想の話は置いておきまして、やはり多くの人が職場に拘束されていることでしょう。
悪い人はいないし、それほど忙しくないような居心地のいい場所ならいいでしょう。しかし、そこが不正やら非倫理が横行するような場所ならばどうでしょうか?
いつ悪行がバレて売り上げが下がったり最悪の場合、会社自体が潰れてしまうかもしれません。それを考えるとドキドキハラハラものです。
働き口をなくせば労働者たちは路頭に迷います。路頭に迷うことはぜひとも避けたいところです。
また、評判に傷がつき、売り上げが下がり、賃金が削られすことも恐ろしいです。生活のことがありますしね。不正が横行する職場で働けば、このような不安と戦い続けなければなりません。
だから、落ち着いて毎日が過ごせないのです。安心して仕事ができなければ仕事がはかどりません。そうなると売上はますます落ちるでしょう。
不正をさせる嫌な仕事
人をだますような商売はいけません。
たしかに、営利を追い求めることはいいことです。会社がお金を得られれば商品の品質は保たれますし、新しいビジネスを生み出せることもできます。
巡り巡って私たちにも恩恵が得られます。
しかし、売上を伸ばすために不正をするのは別です。
インターネットが普及した今では消費者が意見を発信しやすくなっています。
だから、不正がばれれば炎上が起こり、批判が寄せられるくらいならまだマシですが、ひどいと会社のイメージ低下は避けられません。
例えば、他でログやらせ業者事件では「食べログ」という飲食店の口コミサイトに好意的な評価を投稿し、ランキングを上げる見返りに金銭を受け取る業者がいることが明るみになりました。
業者に依頼した店側のイメージ低下は避けられないでしょう。
このような手法は短期的には利益を増やせるかもしれませんが、一度バレただけで大きな損失になるはずです。そこで生まれたダメージは長く続くことでしょう。
にもかかわらず売上を伸ばすために、不正をするというやり方が正しいと見なされる場合があります。
なぜなら、理由は3つあります。
①リーダーが従業員の経済的幸福を守ることは人として当たり前と思っていること、
②リーダーは罰せられないこと、
③組織の契約違反は大目に見なされること
の3点が挙げられます。それに不正がバレるとは限りません。これだから不正は横行し続けなくなることはありません。
騙された人、不正行為に巻き込まれた従業員の人たちは気の毒です。それでも商品が売れないよりはマシかもしれません。このジレンマは難しい問題です。
不正があってもリーダーは罰せられない
罰とは悪いことをしないように警告する役割があります。
悪いことをした報いと悪しことをしないように予防する意味もあります。
刑法がいい例です。刑法を破ったら罰が待っています。
このおかげで私たちは安心して暮らすことができます。ですが、この罰はリーダーにはあまり適用されないみたいなのです。
なぜでしょうか?
事実が世の中に明るみにされるのが怖いからでしょうか?
もちろんそれもあると思います。他にも理由は考えられます。
例えば、私たちは考えることが出るようになった時から、正しい人は救われ、悪い人は罰を受けると思い込んでします。
もちろん世界はそのように公平にはできていません。
救われない人もいますし、罰せられない悪い人もいます。
悪いことをするリーダーは罰を受けるべきだと考えるはずです。
ですが、同時にこうも考えます。
ひどい目に遭った人にもそれなりの理由もあるのだと。このような思考のバグのほかにも理由はあります。
それはリーダーに出て行ってもらうのはもったいないからです。
というのもそのリーダーが人脈や金脈といった利益を約束してくれます。過去にしたことよりもこれからしてくれることに重きを置きたがります。
何かやらかしたことの不利益よりも、これから入ってくる利益の方が優先されます。
それに人間は大昔から仲間を信じることでここまで生き残ることができました。
それは今でも同じことです。たとえ悪いことをしたリーダーでも同じことです。
今回限りのことだからとか悪気があってやったのではないと理由をあれこれ考えて信じ込んでしまうわけです。
ただリーダーは罰せられませんでしたで終わるならいいですが、下の人たちに責任を転嫁する可能性もあります。
組織の契約違反は大目に見られる
不正をしている組織を見たら大目に見るのはやめましょう。
組織の契約違反はなぜか個人の違反よりも大目に見られます。
それは私たちがやりたくてやったのではないとか経営上仕方なくやったと考えてしまうのが原因です。
組織の契約違反を見たときに「こりゃいかんな」と「いいや、これはやりたくてやったんじゃない」という考えが思い浮かびます。
ですが、この2つの考えは一貫しません。頭の中で一貫しない考えが交差するのでもやもやします。
そのもやもやした状態で次に何をし始めるかというと、できるだけ簡単な方法でこのもやもやを消そうとします。
そうするために、どちらか片方かまたは両方かの考えを変えるだけです。
それに人間の意思決定は穴だらけです。私を含めやはり多くの人があまり考えずに結論を下そうとします。
要するにあまり頭を使わずに生きていきたいのです。という理由から、組織の契約違反は大目に見られます。
仕事が嫌だと従業員の働きがいい加減になる
仕事のストレスが多いとやはりやる気をなくすのは当然です。
仕事が嫌だと会社側に何かやり返したくなりますね。実際そんな度胸はありませんが。
不正をさせるようなところではやはりいい加減な仕事ぶりの原因になっています。
その中で気力と体力の低下や燃え尽き症候群のおかげで従業員の成績は下がります。やはり速やかにやめるべきでしょう。
あるいはバックレをしてもいいかもしれません。
仕事ぶりが適当になるのは働いている人のせいはありません。
職場側が悪いのです。
私は立場の弱い労働者の味方です。
経営者たちも不正をするか不正をしないかの2択に迫られたときバレるのが怖いはずなので不正をしないという道を選ぶはずです。
それにかかわらず不正をするということは「不正をしないとやっていけません」と言っているようなものです。
つまり、不正をしなければ潰れてしまうということなのです。とにかく心身ともにストレスにさらされ、いいことは何もないので長居は無用でしょう。
みんなが仕事を辞め始める
普通の人は悪いことをすればバレるのではないかという思いから、悪いことをするのは気持ちの良いものではありません。
自分のせいで人に迷惑がかかり、それを自分の目で実際に見るのはつらいでしょう。
このせいで誠実な人はモラルストレスを抱えます。やりたくないのに悪いことをするのはいい人が仕事を辞める大きな要因でしょう。
そして、残り続けるのは悪いことをしても良心が傷みにくいクセの強い人たちばかりでしょう。
仕事を辞められると次のような悲劇が起こります。いったい何でしょうか?
それは、少なくない費用がかかることでしょう。
退職金の支払い、後任者の募集、採用、研修費用を合わせれば結構な金額になるわけです。
ひょっとして辞めたいと願う人が団結して、せーので辞めれば倒産させられそうですね。合法的に復讐できるのでいい方法だと思います。
職場側は他にも残された人の士気の低下、販売生産の増加という打撃を受けるわけです。
従業員に不正をさせるという職場側は起死回生の一手を打たなければいよいよまずいでしょう。もし何もしなければ死を待つだけでしょう。
仕事に残るのはやばい人たちだけ
倫理水準の高い人たちは耐えきれなくなって逃げだします。
と同時に不正行為をしてもなにも思わず汚い手を使っても気にならない人ばかりが残り続けるでしょう。
不正といわれてすぐに思いつくのが物を盗む、お金をくすねる、報告の改ざん、経費の過大請求などでしょう。
このようなことをされるといよいよ取り戻せません。バレるとは限りませんからね。
やることやったら後は出ていくという選択肢もありますからね。
残った人はなんだかヤバい人だし、周りの人たちからも信用されないし、売り上げも伸びないという風な状態はあまりに危険です。
その原因は経営者側にあります。
だから、お金のために不誠実なことをしてもバレないからいいやと考えている経営者たちの好きにさせないために対策を取るべきでしょう。
具体的には、会社全体の評判を調べて年間の業務成績に組み入れることや会社の倫理的姿勢を従業員に評価してもらい、経営者の給与査定に影響させるこなどがあるいいかもしれません。
見られている感がなければ、彼らは行いを正さないでしょう。
書いていて思い出したのですが、「一週間で10キロ痩せられます」とか「たったの3日で肌荒れが治せます」や明らかに20代ぐらいの人を起用し、顔写真を加工して「これで48歳です」などとやっている広告をよく目にします。
いったい広告元の会社の経営状態はどうなっているのでしょうか?明らかに怪しいですし、だましているようにしか見えません。
潰れるのも時間の問題かもしれません。
まとめ
不正をしている会社では居心地が悪くなり、仕事がいい加減になります。
みんなが辞め始め、残るのはお金がもらえるなら悪いことをしてもいいと思っているヤバい人たちが残り続けます。
それに組織の契約違反は経営上仕方なかったと大目に見られ、リーダーもあまり罰せられないというおまけつきです。
リーダーが罰せられないのは過去にしたことよりも、これからしてくれることの方が大事だからです。それは、人は基本的に誰かを信用したいからです。
そうした場所で頑張って働いてもメリットはないでしょう。
ありがとうございました。
参考にさせていただきました。
↓
ジェフリー・フェファー 「悪いヤツほど出世する」(日経ビジネス文庫 2018年 3月)
田中 辰雄 ・ 山口 真一 「ネット炎上の研究」(勁草書房 2016年 4月)
ロバート・チャルディー「PRE-SUASION」(誠信書房 2017年)