怪しい噂がなくならないのは何故か
怪しい噂の例
- 小学生の頃とかに好きな人の名前を無理やり吐かされた経験はありませんか?(私は2回やられました。適当に答えてやったけど。)
- 陰謀論とか怪しいし、胡散臭いけどなくなくならない。
- 噂好きの主婦とかドラマや漫画によく出くる。
- 勿体ぶられるほど気になる。
うわさや説の解明には根拠をいくつも並べて結論を導き出さなければなりません。演繹法とか帰納法っていうものですかね?中学校でやった三角形の証明みたいなやつです。
怪しい噂の中毒性
私たちは目の前にあるボタンを押さずにはいられません。その理由は何が起こるかわからないからです。故に知りたくて知りたくてたまらなくなり最終的に押してしまうのです。
小説やアニメはとても魅力的です。何故なら展開の先が読めないからです。人間の好奇心を煽り、そして、記憶に残るようにできています。
人間は秘密に弱く、重要ではない情報も知りたいという欲求でつい調べてしまう生き物です。知らない情報がそこにある。だから、我々は明かりに群がる虫の様に惹かれるものなのです。
怪しい噂がなくならない理由
人間がどうして根も葉もないの噓を流すのかというと、何か嫌なことがあったら、とにかく他人の責任にしたいからです。
言われてみれば自覚はあるものです。試合で自分がミスをして負ければ、それを『相手方悪かったんだ』とか『チームメイトにも悪いところがあったんだ』などと考えたがるのです。
また、中世に行われた魔女狩りも好例でしょう。悪魔と契約したと勘違いされた人たちが次々と殺されました。疑いをかけられた人たちは違うと否定したそうですが、それは覆りませんでした。
確かに違うということを証明するのは少し大変そうですね。
ダメージを和らげる
方法1
質問です。あなたのとの子供を学習塾に1年間通わせました。すると、学校の成績が明らかに向上したとしましょう。さて、成績が上がったのは本当に学習塾のおかげですか?少し立ち止まって考えてみてください。
答えを知るためには、学習塾に通わせたグループと通わなかったグループを比べてみなくてはなりません。仮に前者が勝ったとして次に学習塾に通わせたグループと自宅で勉強させたグループとまた比べて、本当に学習塾が成績に影響を及ぼしているのかを確かめなくてはなりません。
少し長くなってしまいましたが、人間は目立つ出来事が連続して起きるとそこに因果関係を見いだそうとします。
私はこれによく引っかかるタイプの人間でした。テレビショッピングでよくやっている「ご覧ください。こんなに肌が綺麗になりました」式の商法にいちいち感動していました。バカみたいですよね。
話を戻すと大事なのはならなかった場合も考えることです。差異がはっきり分かるような条件を考えましょう。
方法2
リーダーは率いている組織のの成功や失敗に実際よりも大きな原因して見なされます。本当は市場の動向や従業員の質のほうがリーダーの行動よりも大きく影響されるのです。
他にも2人の人が会話をしていて自分から顔がよく見えていた方の人が会話を仕切っているように見えるのです。
これは、注目したものが原因に見えるからです。わざと注目させることで騙す側は受け入れさせようとします。そのため、背後にある要因も考えることであなたは騙されづらくなるでしょう。
参考文献
ロバート チャルディー二 『PRE-SUASINO』(誠信書房 2017年)
E. B. ゼックミスタ&J.E. ジョンソン 『クリティカルシンキング入門篇』(北大路書房 1996年)
トルステン ハーフェナー 『Power of Secret』(サンマーク出版 2019年)